○大天使 飛天系

レミエル
 雷を司るとされるヘブライの天使。神の玉座の前に立つ事を許された7大天使の一人とされる。その名Remielは「神の慈悲」を意味している。ラミエル(Ramiel)と呼ばれることもあるが、ラミエルとレミエルを区別する事もある。
 幻影・黙示を司るともされ、天使たちに指示を与える役割を持ち、また最後の審判において救済された魂を導く役目を持つとされる。
 なおしばしば堕天使とみなされる事もある。

ファニエル
 希望を司るとされるヘブライの天使。ファニエル(Phanuel)は「神の顔」の意。
 ユダヤ民族の始祖ヤコブ・イスラエルが昇天して天使となった姿とされるが、あるいはファニエルが降天してヤコブとなったとすることもある。
 後代においては4大天使の一角ウリエルと同一視された。一説にファニエルは元はウリエルの先任の「地」の天使にして地獄の管理者であり、ファニエルが堕天したためにウリエルがその地位についたとするものがある。

ラファエラ
 映画『時の翼にのって(原題:In weiter Ferne, so nah! / 米題:Faraway, So Close!)』(1993年ドイツ、『ベルリン・天使の歌』の続編)に登場する女天使。ラファエラ(Raphaela)はラファエルの女性形。
 なおラファエル(Raphaelは「神の癒し」を意味する)は4大天使の一人で「風」を司るとされる。力天使の長とされるが座天使、あるいは能天使の長とされることもある。
 癒しを司るとされ、しばしば蛇と結びつけられる。人間、そして巡礼者の守護者であり、またエデンの生命の樹の守護者でもある。ユダヤの冥界シュオルに人間の魂を導く役割も担っている。
 元々はカナーンで信仰されていた神で、生命と癒しを司っていた。

参考:天使 ダニエル 天使 カシエル

アブドゥエル
 ミルトンの大叙事詩『失楽園』中に登場する天使。階級は権天使。Abdielの名はアラビア語のabd(下僕)に由来するとされ、その意は「神の下僕」であるいう。
 ルシファー配下の天使の中で唯一人の神への反乱に参加することを拒否した。
 『真・女神転生 東京黙示録』(コミックス版)では人間に受肉して来瑠須信悟として登場、覚醒して地獄の総統オセと戦った。