KANTANレシピ

 1960年代のベストセラー『アナーキストの料理本』にはテロ行為に関するさまざまな情報の他、武器や爆発物の製造法も記されていたが、残念ながらその爆弾製造法はあまりに稚拙で事故を起こしかねないものであったため、『ブラックパンサー』などの極左グループの機関紙から激しい非難を浴びせられた。著者のウイリアム・パウエルはアマチュア・アナーキストを抹殺するのが目的でこの本を書いたと激しく糾弾されている。
 同様の疑いはアンドレ・ブルトンにもかけられよう。彼は自著『シュルレアリスム第二宣言』の中で次のように述べている。
 「最も単純なシュルレアリスム的行為は、両手にピストルを持って通りに出、弾丸が続く限り群集の中でそれを撃ちまくることである。」

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