北風と太陽

 1908年2月、エゴン・フォン・キルフシュタイン男爵を団長とするドイツのアフリカ探検隊40名はルアンダにあるカリビシム山(海抜4350m)への登頂を試みた。
 しかしながら連日の悪天候に苛まれ、猛吹雪でテントを設営できないために寒気にやられて隊員の半数を失った。
 ところでこのカリビシム山、赤道直下に位置するため探検隊は一方で強烈な日光にも苦しめられていた。隊員たちはみなサングラスをかけたまま照り付ける太陽の下で凍死したのだった。

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