ソフォクレスの弁明

 古代ギリシャの悲劇詩人ソフォクレスはその最期は悲惨だったものの実に91歳ものの長命を保ったが、あるとき世話をするのにうんざりされたのか自分の子供たちから気が狂ったとの告発を受けた。
 そこで彼は直前に書き上げた『コロヌスでのエディプス』を裁判の席で朗読し、このような劇詩の作家が気違いだなどということがあるのかと裁判官に問いかけた。
 結果は勿論ソフォクレスの勝訴に終わった。

戻る

抜ける