第二次大戦中、ソ連軍はアメリカから多くの援助物資を受け取ったが、お国柄のせいか制作ナンバーやら注意書きやらといったステンシルをそのまま残して使っていた。 さて、そうしたものの全てには当然ながら「USA」の三文字が書かれていたわけであるが、キリル文字をアルファベットに使っているロシア人はラテン文字(ローマ文字)が分からないので特に問題なかった。しかしながら快進撃が続いて東欧に達し、ラテン文字も使っている人々に出くわすようになると流石に説明をつけないわけにはいかなくなった。 結局のところ「USA」は「ウビーティ・スケンシチナ・アドルフ」、すなわちアドルフを殺せという文の略ということになった。 |