血と労苦と涙と汗

 1976年、ある3人の学生が400ポンドの英国美術協会奨励金を獲得したが、それは頭に10フィートの黄色いポールを結びつけ150マイルほど英国東部を歩き回るという労苦の賜物であった。とは言え「美術界に新境地を開く」この試みへの美術協会の評価に関しては金の浪費だという非難が殺到したらしい。1929年にオットー・E・ファンク氏がニューヨークからサンフランシスコまで4165マイルをずっとバイオリンを弾きながら歩き通したにも関らず何ら賞賛を得られなかったことを鑑みれば、確かに過大評価というのもうなずけることではある。

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