リーサル・ウェポン

 カバは同族と争う時はまず大量に排便し、その悪臭の支援の下に相手のカバと闘うという戦法を使用する(そして多くの場合、その量が決闘の明暗を分けるという)。時にはこれまた異臭を放つゲロを相手に吐きかけるという戦法も使用する。もっとも後者について別にカバだけとは限らず、人間でも博物学者の南方熊楠氏などが駆使していたらしい。
 ナイジェリア海軍の艦艇は全て「カバ」を意味する同国内の方言で命名されている。この奇妙な慣例の真実についてジェーン年鑑は未だ沈黙を保ったままであるが、これに関して上記の事実はその示唆するところ極めて大であるといえよう。もし有事ともなれば驚愕の戦闘が発生する可能性も無視できない。国際貢献やら後方支援やら何やらという妖怪の徘徊する昨今だけに、JMSDFとかの皆さんがとばっちりを受けないことを祈るばかりである。

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